UFOに乗る!?
東京にUFOが上陸中との噂を聞きつけ、見に行ってきた。
代々木第一体育館の横に、青いガスの炎のような上に白いUFO。 それはUFOではなくてザハ・ハディドの近未来的な建築物。 丹下健三の代々木第一体育館と対比されるように置かれ、 お互いをよりよく見せていた。 期間限定のこのパビリオンではChanel Mobile Artを開催。 予約チケットをとり損ねてしまった為、キャンセル待ちをしての鑑賞。 会期中、また見に行こうかな。 その中には有名どころの現代アート作家による作品が。 MP3の40分にわたる個性的な熟女の声のナビにしたがって鑑賞していく。 一番期待していた作品はレアンドロ・エルリッヒ。 期待以上の素敵な作品だった。 水溜りに映ったパリの風景。 時折、水紋も広がり、何気ない日常の風景を より一層ロマンティックですてきなものにして見せてくれていた。 後半は「キルティングバッグ」をテーマにしたシャネル色の強い作品。 それは痛烈な消費文化への批判を感じさせるものが並んでいた。 一番衝撃的だったのが“刺青豚のカバン ”。 ヴィム・デヴォワイエの「Jesus, Love & CHANEL bags」。 豚の毛が生えたなんとも生々しいグロテスクなシャネルのバッグ。 そしてそのバッグの横には実物の剥製にされた刺青豚が!! 「シャネル」というブランド力が、より一層作品を痛烈なものにしていた気がする。 その作品の手前にあった爬虫類のような皮膚のオンナの写真も強烈だった。 デヴィッド・レヴィンソールの作品。 皮膚・・・内と外。保護・防御。差別。素材。 色んなキーワードが読み取れる。 「皮膚」、それは最近とても気になっているキーワード。 急に皮膚が弱くなってきた、というのもあるけど・・・ 年のせい?!体質が変わってきたみたい(泣) 自分は「境界~そのあいだにあるもの」というテーマで この数年、油彩で制作を続けているのだが 「境界」の具体的な身近なものとして存在しているこの「皮膚」がとても興味深い。 今年はちょっとこのあたりから掘り下げて作品作りをしてみたいと思っているところ。 モバイルアートに負けない作品を作りたいわ。 Chanel Mobile Art 2008年7月4日(金)まで 国立代々木競技場オリンピックプラザ特設会場にて
by chienosuke
| 2008-06-21 00:58
| ☆おすすめ☆
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芸術鑑賞記録を中心に、私の見つけたもの(場所・風景・アート・言葉・日々などなど)とで綴ったさまよう奇跡を点々と。
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